bad girlとは、主体的な価値観を持ち自分の意志と選択でどこへでも行ける女性。この論文では、主体的な価値観の中身を「自己追求」と「自己受容」に分類し、事例も交えて繊細かつ明瞭に、非常に説明力高く論じられています。女性論にとどまらず人間論として大変読み応えがありました。人の価値観に訴える広告メッセージを作る際には、これだけ深い理解と洞察が必要だということに気付かされます。
電通 松本彰子
bad girlという、一見刺激的にも見えるタイトルでありながら、ご自身の経験、社会的動向なども含めて独自の考察をされ、思わず読み込んでしまう魅力を持った論考でした。
SNSの影響力や、多様性を語る作品は多かったのですが、社会に向き合っていく広告人としての矜持を持って語られている作品は稀有で、非常に貴重な作品でした。