第53回 懸賞論文 受賞者 大山 英輝氏

第53回懸賞論文 一般部門

第2テーマ:広告プランニング

①大山英輝

大山 英輝

ADKマーケティング・ソリューションズ

第3ビジネス・プロデュース本部
第3ビジネス・プロデュース局 第3グループ
シニア・ビジネスプロデューサー

『SNSと広告をつなぐカルチャーハンターとそのネットワーク

プロフィール

福岡県出身。1993年生まれ。2017年、コピーライターを目指してアサツーディ・ケイ(現ADKマーケティング・ソリューションズ)入社。初配属は九州支社メディア。営業に異動後、通販領域のクライアントを担当。化粧品メーカーでSNS領域を担当し、LINE・Instgram・旧Twitterと3つのSNSを並行してのアカウント運用を経験。東京異動後、自分を「企画書を書く営業」として、TVCM制作業務、地上波メディアCMB業務を担当。第一子も生まれ育児にも奮闘中。

受賞コメント

この度は栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。今回の論文の題材は入社3年目に携わった業務で抱いた疑問のようなものが源泉です。その疑問に対するアイデアの中のひとつを形にできたのかと思います。過渡期にある広告業界にとっては、私のような若手こそが、広告の抱える課題に対して意見を発し、議論に加わっていくことが大切だと感じました。私の論文が後輩たちの日々の業務や論文挑戦の参考、励みになれば幸いです。

審査員からのコメント

文化を捕える「カルチャーハンター」。この軽やかな響きにまず心惹かれました。1人あたり複数のカルチャーを追いかけてハントを続ける、社員全員が自分の担当カルチャーを社内に公表し、どんどん企画やビジネスの作り手としてネットワーキングしていく・・・「真剣に面白がる」広告人のDNAを再び呼び覚ますための示唆を得た気がしました。ハンターのネットワークがうねりを持って社会を動かす、業界の未来が楽しみです。

電通 松本彰子

とても興味深い論文でした。SNSの価値をインフルエンサーマーケティングで片付けがちのところを仕掛ける側としてどのように仕掛けるか、どのように開発するか、という視座のもと、「カルチャーハンター」をベースに筆者自身の考える組織論まで落としているところが素晴らしい。またSNSの利用の仕方・活用の仕方など、これからの広告会社が考えるべき事象をテーゼしている、と同時に、「楽しむ」というクリエイティビティの根源(広告会社の最大の魅力)を押さえながら、高い実現可能性もみられる作品であった。

日本経済広告社 斎院広康

広告業界で乱立・増殖し続けるSNSの活用戦略。本論文はそんなカオスに一筋の指針を示してくれています。
序論ではSNS戦略の神髄を”話題の乗っ取り”と表現し、そのメカニズムを明快に言語化。後半ではそれを実践するためのカギとなるカルチャーハントという概念について、定義づけから実施方法まで言及しています。特に組織構成における実施提案は具体性が高く、明日からでも取り入れられる実践的な論文となっています。

マッキャンエリクソン 吉開陽

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