第51回 懸賞論文 受賞者 大井 椋介氏

第51回懸賞論文 「私の言いたいこと」新人部門受賞

テーマ:自由

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大井 椋介

博報堂

第三ブランドトランスフォーメーションクリエイティブ局
臼井チームコピーライター
『「自走するZ世代」を味方につける。

プロフィール

1996年生まれのZ世代。慶應義塾大学法学部政治学科で国際社会学を専攻。在学中1年間ロンドンに移住し、現地の黒人音楽について研究し卒業論文を執筆。2020年㈱博報堂入社。クリエイティブ局にコピーライターとして配属され、自動車・ビール・消費財・コンビニなどの業務で、コピーだけに限らず戦略から企画・映像ディレクションまでを経験。趣味は音楽、中学時代からバンドでベースを担当、最近はDJとVJが趣味で週末にイベントを主催。

受賞コメント

この度は、名誉ある賞に選出していただき光栄です。Z世代の話題が増えても、取り上げられるのはステレオタイプな特徴に留まりがちだと感じ、このテーマを選ばせて頂きました。「Z世代とは何か?」正解のない問いですが、この論文が今後の若者世代をより多面的に見定めようとするきっかけの一つになれば嬉しいです。推薦してくださった佐々木さん、日々お手本とさせて頂いている先輩方に、この場を借りて感謝を申し上げます。

審査員からのコメント

Z世代は「消費者」ではない、「行動者」である、という捉え方は、この世代を表すわかりやすい言葉の一つだと思います。この「行動者」に「自走可能なコアメッセージ」を持ってコミュニケーションしていくこと。Z世代に関する作品は多くありましたが、オリジナリティのあるワードを活用し、整理・分析ができていたこの作品がとても記憶に残りました。

クオラス 長谷川敦

広告離れした未知の消費者として見られているZ世代を、情報に対して能動的に動く「行動者」というから視点から捉え、Z世代へのこれから取るべきコミュニケーションの方向性を提示しています。Z世代の現状やインサイトに対する明快な分析を踏まえて、自らの言葉でしっかりと最後の提案にまで結びつけており、高く評価される内容だと思います。

日本経済社 河内茂

新人部門ではZ世代についての作品が多く寄せられましたが、その中でもひときわ論としての完成度が高かったのがこの作品です。現状のZ世代へのアプローチに潜む、ステレオタイプなサステナブル・マーケティングに疑問を投げかけるとともに、広告業界で培われた「仕掛け」を活用することでその解決を図ろうといった意欲的な姿勢が素晴らしいと感じました。

読売広告社 浜田茂

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