第51回 懸賞論文 受賞者 松倉 俊光氏

第51回懸賞論文 「私の言いたいこと」一般部門

第1テーマ:広告ビジネス

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松倉 俊光

博報堂

法務室法務ディレクター、弁護士
『「クリエイティビティスクランブル」体制による新規事業創造の可能性

プロフィール

弁護士資格を取得後、法律事務所、メーカー法務を経て、2019年、㈱博報堂入社。入社後は、法務の立場から、広くグループ会社の広告ビジネス、プロジェクト等に従事。東京弁護士会所属。日本組織内弁護士協会会員。

受賞コメント

この度は、歴史ある賞をいただき、大変光栄に存じます。
「法務」という立場から広告ビジネスに携わる中で、現場担当者との距離感に歯痒さを感じることがあります。広告業界で生きるすべての人が、部署・部門の垣根を越えてフラットに知恵を出し合える環境が整えば、この業界はもっと盛り上がると信じています。
執筆のきっかけをくださり、温かく見守ってくださった上司、先輩、関係者の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

審査員からのコメント

広告会社が部署を超えた横断的なクリエイティビティを発揮し、企業のパートナーとして新規事業の創造に関わっていく、という提案。同様の提案が他にも見られないわけではありませんでしたが、多くの審査員が高く評価したのは、「スキーム構築に不可欠なリーガルクリエイティビティ」のくだりでした。この段落によって、筆者の言う「クリエイティビティ」とはどんなものなのか、より明確に像を結んだと思います。

ジェイアール東日本企画 鈴木良平

広告会社の新領域として新規事業創造を語るとき、「優れた事業アイデアの創出」に強みを活かせるとする論は多い。その中で筆者は、実現可能性を担保する重要性を指摘。アイデアを実行スキームの構築に落とし込むために、部門横断的・多角的にクリエイティビティで接合する場づくりを提案している。特に、法令をリスクだけでなくチャンスとしても活用するリーガルクリエイティビティにフォーカスした点は慧眼だと感じた。

大広 片倉淳子

論旨がよく整理されており、文章表現も巧みで読みやすかった。超部門的・多角的にクリエイティビティが交わる「クリエイティビティスクランブル」という考え方、中でもリーガルクリエイティビティはとても興味深く、なるほどそうか、と思わせる展開であった。

読売エージェンシー 西村まなみ

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