第50回 懸賞論文 受賞者 田貝雅和氏

第50回懸賞論文「私の言いたいこと」一般部門

第4テーマ クリエイティブ、コミュニケーションデザイン

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田貝 雅和

TBWA HAKUHODO

コンサルティング局
Disruption Consulting Disruption Strategist
『クリエイティブ・ディレクションの拡張
〜より良い社会をつくる創発的指針〜

受賞コメント

執筆から約半年、混沌の一途を辿る社会において、本稿で述べた「創発的指針」やその指針を示す存在である新たな「クリエイティブ・ディレクター」の重要性が増していると感 じます。「社会をより良いものにしたい」と考える方々にとって本稿が少しでもヒントになることを祈るとともに、近山知史エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターをはじめとして執筆のヒントをいただいた全ての方へこの場を借りて感謝を申し上げます。

審査員からのコメント

クリエイティブ・ディレクションが解決できる課題領域の拡がりを確認し、自分たちの活躍のフィールドを精力的に広げていこうとする前向きなパワーは改めて多くの広告人に認識してもらう価値があると思いました。それに加えて筆者が、その力を発揮する目的を「より良い社会に向けて人々のモチベーションを高めるため」と規定している点も、多くの広告人に気づきと納得を与えてくれるものだと思いました。

朝日広告社 大城勝浩

VUCAな時代、クリエイティブな指針(ディレクション)がチームに明るい道筋をもたらし、人々のモチベーションを創発する。複雑な現代を拡張したクリエイティビティの持つ力で小さな世界/大きな世界のどちらもより良くして行けそうという、ポジティブな読後感に包まれました。

電通 松本彰子

「創発していく」という新たなクリエイティブディレクションの役割の定義は非常に明快で、時代に合っている。社会課題に対して生活者の意識が高まっているこのニューノーマル時代に、広告にとどまらず、アイデアの活かし方は多岐に、多次元的に求められている。アイデアがまた誰かのアイデアを創発し、社会全体によりよい行動の連鎖を生み出すという発想は、クリエイティブ開発の定義をアップデートする要素がある。

マッキャンエリクソン 津田裕

– JAAA 一般社団法人 日本広告業協会