「例えば、企業から国民的アイドルが生まれたら面白くないですか?」
少し先の未来では、さらに個人の発信力が増し、個人を広告手法として、
活用することが多くなるのではないでしょうか。
昔は、情報発信の方法が少なく4マスが大きな影響をもっていましたが
ネットやスマホの普及、プラットフォームの充実に伴い、少しずつ個人が発信力をもつ時代になりました。ただし、発信者はまだ情報加工技術のある一部に限られていると感じます。
もう少し時代が進むと、誰でも簡単に高度な情報加工ができ、お手軽に発信できる時代がくるのではないか?と思います。
すると、個人はますます発信力を強め、現在のインフルエンサーやオピニオンリーダーと言われている人が、多様化、細分化する社会になります。
この細分化、多様化した個人は、彼らを消費者により密接な立ち位置で情報発信ができる広告媒体資産になるため、私たち広告人は、適切な文脈を見極め、個人と企業を結び付けていくことが重要になります。
企業と個人の文脈がどれだけマッチするかによって広告効果に大きな差がつくためです。
ともすると、企業と個人のマッチング率を高めるために必要なのは、
キャンペーン毎の消費的な個人の利用ではなく、企業が個人を育て持続的な利用をする時代が来るのではないでしょうか。
※雑誌が専属モデルを囲っているイメージが近いかもしれません。
企業が看板となるアイコニックな人物を育て、そこにファンが集まり、広告塔として機能していく。インフルエンサーがプロデュースした商品を企業が売っていくという逆流も起こるでしょう。