ミライの広告業界は“新しい世界”を創ると予想する。もちろん広告が人の心を動かす力があるとはいえ、スピリチュアルなことを意味しているわけではない。
様々な意見はあるが「広告は嫌われ者だ」と言われることも多く、現状をどう改善するかという点に、ミライの広告業界の在り方があると思う。そのために必要なのは広告が人間を、人間が広告を必要とする、共生関係を築くことではないだろうか。
ここで求められることのひとつは、情緒的必要性である。良いクリエイティブは心に刺さり、時には希望を与える。そんな機会が増えれば、広告は必然的に求められるようになる。そしてもうひとつは機能的必要性。例えば自宅にアドパネルが設置された、アドタウンを創る。各家庭のニーズに合った広告を提供し、買い物の選択肢の幅を広げる。街中ではスポンサーが自社商品を絡めた憩いの場を提供する。このように既存の形から脱却し、生活に溶け込んだ、機能的な形式を創るのだ。