FRESH EYE

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株式会社  読売IS
メディア開発本部マーケティング部
マーケティング戦略課

髙西 梨恵

「私がお店を予約した理由」

 

今回、Fresh Eyeの執筆依頼を頂いてから、仕事の帰りの電車でもそのことで頭がいっぱいだった。しかし、なかなか思いつかない。
息抜きがてら、友達の誕生日をお祝いするレストランをインスタグラムで探し、かわいいバースデープレートを出してくれるお店を予約した。

 

そんな時、「行ったこともないお店にどうして行きたくなったのだろう?」とふと思った。他にもバースデープレートを出してくれるお店は沢山あったのにも関わらず、私がこのお店を選んだのにはきっと理由があると思い、今回の購買行動を振り返ってみた。

 

「人は感情で買い、理屈でそれを正当化させる」という有名なマーケターのフレーズがある。これは、買いたいという感情が芽生え商品を買うが、後に罪悪感を感じ、購入が正しかったと理由づけて正当化するということだ。今回の私の行動も、感情によって購入に至っていた。

 

まず、私がこのお店を見つけたきっかけは、インスタグラムで「#バースデープレート」と検索すると多くの人がおすすめしていたからだった。さらにこのお店について調べていくと、お皿にこだわったお店であることを知り、「プレートが映えそう」「友達も喜んでくれそう」という感情になり、お店を予約した。

 

実際にお店に行ってみると、少し予算オーバーだったが、なにより友達が喜んでくれたことや、美味しい料理を味わいながら楽しい時間も過ごせたことから、このお店を予約して正解だったという気持ちになった。さらに、友人にもおすすめしたいと思い、私もインスタグラムに投稿した。

 

私自身の購買行動を振り返ってみると、洋服、コスメ、家具、旅行などSNSから情報を収集し、同様に購入するといったことが当たり前になっている。今回の経験からも、商品を購入したときの充実感や幸福感をイメージできる情報が「買いたい!」という感情を最も揺さぶるような気がした。そんな購入後のイメージを具体的に与えてくれるのが、SNS上の個人のコンテンツなのかもしれない。

 

簡単にSNSで情報を収集・発信できることから、個人の感動体験が、別の人の行動の判断材料になっている。人々の感情を動かし、自ら拡散したくなる参加型の場を提供する広告アプローチが今後ますます重要になってくるのではないだろうか。

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