「広告業界の未来のために、JAAAは広告の価値と魅力を創造し向上させるエンジンとなる」

 

2025年は戦後80年、NHKラジオによる放送開始100年など歴史の節目を感じる年となり、1950年に「日本新聞広告業者協会」として設立されたJAAAも今年75周年を迎えます。戦後の広告業は大量生産・大量消費による経済成長に寄与することで、産業として大きく成長し日本経済に欠かせない機能を担ってきました。

JAAA設立以降75年の歴史を振り返ると、新聞、そしてテレビを中心とした4マスメディア中心の広告ビジネスから大きな変化が起き、現状ではインターネット広告が市場の約半分を占めるようになっています。テクノロジーの進化とインターネットの普及により、広告の民主化ともいえる状況が発生し、数多くのプレイヤーが参加し、様々な広告手法が生み出されてきました。消費者接点が劇的に広がるにつれて、広告の活動領域と可能性が広がる一方、広告の存在をネガティブに捉える意識が高まり、信頼性を棄損するような広告が散見されるなど、広告が社会に健全な価値を提供し続けるために解決すべき課題が山積していることを痛感します。

広告は平和産業であり、人々の生活を豊かにするという大きな役割をもっています。単なる販売促進の手段ではなく、人の気持ちをポジティブにし、社会課題の解決に寄与する力を持っています。広告の信頼性確保と新たな価値提供によって広告業界全体がさらに成長を遂げるために、会員各社が自らの課題を可視化し、必要な変化対応と新たな戦略ストーリーを描いて実行することが欠かせません。

JAAA75周年となる本年にあたり、JAAA全体で広告の現在地を確認し、広告の力を信じて、広告の可能性と提供価値を高めるための活動に注力して参ります。

 

Action Plan

1.広告の価値再発見とビジネス成長への貢献

インターネット広告が最大シェアを占める現在の広告市場において、広告ビジネスのプレイヤーが多様化すると同時に、生活者の広告に対する意識や広告主の期待も大きく変化しています。広告会社の最大の強みである「クリエイティビティ」を起点としながらも、広告主や社会に対する価値提供のありかたについて、全ての広告会社が思考を深めることが必要です。JAAAは会員社が広告の価値を高め、ビジネス成長するための情報・機会提供を行っていきます。

2.広告業界の人材基盤強化

広告は人のみが価値を生む産業であり、優れたクリエイティビティと実行力を持つ人材を確保し続けることがビジネス成長の生命線です。残念ながら広告業界の魅力が相対的に低下し、人材不足が「質・量」ともに顕在化しており、広告業界の将来を担う人材基盤の弱体化が課題になっています。JAAAでは会員社の人材基盤強化に資する施策を提供し、全ての人がプライドとモチベーションを持って広告の仕事に取り組む環境整備に努めます。

3.社会から信頼され、社会課題に貢献する存在へ

広告の民主化によって、発信される広告のなかには信頼性を棄損するケースが存在します。また全ての企業経営には、法令順守はもちろんコンプライアンス・適切なガバナンス・高い倫理観が必要条件として求められています。JAAAでは自ら制定する倫理綱領に立ち戻り、広告業界の信頼性維持に取り組むと同時に、環境・人権など「SDGs」に代表される社会課題に常に目配りし、DE&I推進や脱炭素化など広告業界全体としてフォーカスすべき課題に積極的にコミットしていきます。