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株式会社 博報堂テクノロジーズ
プロダクト開発センター

小林 舞

「広告会社の中でエンジニアとして働くということ」

 

広告会社のエンジニアってどんなことをするんだろう?」広告会社の中でエンジニアという職種の存在を初めて知った時に思ったことだ。すごい大量のデータを扱って、すごい分析をするのかな。すごいAIを作って、すごいクリエイティブを作るのかな。そんなことを考えていた。
これは、配属初日までfor文すらも知らなかった私が、約3年間広告会社で、アプリケーションエンジニアとして働いてきた中で考えるようになったことだ。

 

まず、Cookie規制が強まり、サードパーティーCookieを利用したWeb広告配信や効果測定に制限がかかる中で、広告にとって何が重要になってくるだろうか。私はやはりクリエイティブではないかと思う。

 

では、私たちアプリケーションエンジニアは、どのようにクリエイティブを支えているのか。
すごいAIを開発して、すごいクリエイティブを作り出す? 違う。クライアントの伝えたいことに寄り添って考えることができたり、これまでにない価値のあるアイデアを生み出せるのは、やはり人間だと思う。

 

これまで私が行ってきたことは、クリエイティブ制作に関する業務の一連をDX化して、アウトプットデータを一元管理するアプリケーションの開発である。
以前のクリエイティブ制作は、制作依頼にメールを使い、制作にPhotoshopを使い、連絡にSlackを使い、保存にBoxを使う、というような世界だった。使用ツールが多く、フローやコミュニケーションが煩雑になり、制作以外のために発生するもったいない工数が膨らんでいた。
アプリケーション開発によって、フローやコミュニケーション、データが一元化され、このもったいない工数が削減され、さらにデータ基盤もできた。そして、デザイナーさんが本来のクリエイティブ制作に集中する、ディレクターさんが本来の分析や施策設計に集中する、そういう時間が作り出された。
このように、クリエイティブ制作のための時間を作り出すことでこれまでクリエイティブを支えてきた。
そしてこれからは、データ基盤として溜まったクリエイティブデータを使って、創造の補助を行っていく。

 

アプリケーションは、誰か一人の素晴らしい発想で生まれるものではない。これまで、いくつもの小さな困りごとからアイデアになり、機能が企画され、形になり、ユーザーに届き、アプリケーションが成長するシーンに何度も出会ってきた。そして、この成長のサイクルが愛着へと繋がっていくのだと思った。
私は、小さな困り事や利用者のちょっとしたつぶやきを拾いにいき、そして悩みの本質を一緒に探してあげられる、そんなエンジニアをこれからも目指していく。

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