一般社団法人 日本広告業協会(理事長 成田純治・㈱博報堂 取締役相談役)主催による、第六回「広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞 (JAAA若手大賞)」は、1月9日に本賞実行ワーキンググループによる審査会にて大賞、優秀賞のコミュニケーションを選出し、3月10日開催の第310回理事会において承認、決定した。
当協会 ビジョン小委員会は、会員各社の若手社員20名からなる実行ワーキンググループを組織し、その運営のもと、募集・審査を実施した。
本賞は、①業界の若手による推薦・応募・選考・運営(推薦者の要件は会員各社の30歳未満の社員)、②対象となるのは、「人を動かす仕掛け」が含まれていて、「課題があり、これを解決する」という構図とその「結果」が明確な「コミュニケーション」で、従来の広告でないコミュニケーションも対象、③推薦者(応募者)がかかわっていない施策でも応募が可能、という点を特徴とする。応募から審査まで若手に制限することで、新しい感性や発想を、広告業界に新風として取り込んでいくことを意図している。
第六回は応募総数196件の中から大賞1件、優秀賞5件を選出した。
第六回大賞の「Braille Neue (ブレイル ノイエ)」は、晴眼者(いわゆる視覚障害のない人)が使う墨字と、視覚障がい者が使う点字が一体となった、目でも指でも読めるユニバーサルな書体の制作、普及を行なっていくプロジェクトで、視覚障がい者と晴眼者が同じツールを使い、同じ場所で同じ情報を共有することで、新しいコミュニケーションを生み出そうという試みである。1964年の東京オリンピックで、日本が世界にピクトグラムを広めたときのように、2020年に向けて東京にBraille Neueを実装し、インクルーシブなデザイン文化の発信を目指している点が大きく評価された。
なお、大賞、優秀賞、最終選考に残ったファイナリストは、会報JAAA REPORTS 4月号の特集「第六回『広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞』審査結果発表」及び当協会ホームページで紹介する。