一般社団法人日本広告業協会(理事長髙嶋達佳・㈱電通 会長)主催による、第三回「広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞 –Innovative Communication Award-(ICA)」は、12月24日にICA実行ワーキンググループによる審査会にて大賞、優秀賞及び特別賞のコミュニケーションを選出し、3月11日開催の第290回理事会において承認、決定した。
一般社団法人日本広告業協会ビジョン小委員会は、会員各社の若手社員20名超からなるICA実行ワーキンググループを組織し、その運営のもと、募集・審査を実施した。
本賞は、①業界の若手による推薦・応募・選考・運営(推薦者の要件は会員各社の30歳未満の社員)、②対象となるのは、「人を動かす仕掛け」が含まれていて、「課題があり、これを解決する」という構図とその「結果」が明確な「コミュニケーション」で、従来の広告でないコミュニケーションも対象、③推薦者(応募者)がかかわっていない施策でも応募が可能、という点を特徴とする。
応募から審査まで若手に制限することで、新しい感性や発想を、広告業界に新風として取り込んでいくことを意図している。
第三回の応募総数144件の中から、大賞を1件、優秀賞を4件、また特別賞を1件選出した。
第三回大賞の「訪日メディア MATCHA やさしい日本語版」は、訪日外国人向けのWebメディアで、言語選択に「やさしい日本語(簡単な語彙や文法を用いた日本語で、すべての漢字にふりがなを振り、文節ごとに分かち書きをしたもの)」を取り入れ、世界中の日本語学習者に日本のことを知ってもらいながら、勉強に取り組んでもらいたいというもの。世界中からアクセスがあり、情報発信ツールとして自治体、企業、研究機関からも注目を集め、災害発生時などにも在留外国人にとってわかりやすい作りとなっている。日本語という文化資源を通じて、継続的に日本のファンを増やす取り組みとして評価された。
なお、大賞、優秀賞、特別賞、最終選考に残ったファイナリストは、会報JAAA REPORTS 4月号の特集「第三回『広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞』審査結果発表」にて紹介する。